未来志向的な日韓関係のための歴史認識に基づく協力の必要性

ソク・ジュヒ(東北アジア歴史財団)
今年は、極東国際軍事裁判(IMTFE)、いわゆる「東京裁判」が始まってから80周年を迎える年である。1946年5月3日から1948年11月12日まで、東京の旧陸軍省大講堂で開かれた裁判では、東条英機をはじめとするA級戦犯28名が起訴され、25名が実刑判決を受けた。同裁判は、日本の軍国主義と侵略戦争を国際法的に規定する、戦後東アジア秩序の新たな始まりを告げる歴史的事件であった。
しかし、80年が経過した今日でも、韓国や中国、日本社会内では、日本の戦争責任や植民地支配をめぐる論争が続いている。今年3月、日本の文部科学省の検定を通過した高校の教科書には、侵略の歴史や植民地支配の責任を曖昧にする表現や、独島の領有権を主張する記述が繰り返され、その傾向が強まっている。4月には高市早苗首相が、A級戦犯が合祀されている靖国神社に供物を奉納した。こうした動きは、植民地支配と戦争をめぐる韓国や中国など東アジアの歴史的対立を持続させている。
一方、最近、日韓両国が朝成炭鉱の犠牲者の遺骨のDNA鑑定や身元確認作業に着手したことは、重要な意味を持つ。教科書問題や領土紛争など、歴史と領土をめぐる日韓間の認識の隔たりは依然として残っており、決して小さくない。しかし、最近日韓間で行われているいわゆる「小さな協力」は、信頼を築き、安定した協力構造を構築することに寄与するだろう。本稿では、東京裁判80周年と日本の教科書問題、朝生炭鉱の遺骨をめぐる日韓間の対立と協力を検討し、未来志向的な日韓関係の構築に向けた条件を考察したい。

東京裁判80周年と未完の「戦争」処理
極東国際軍事裁判所は、ダグラス・マッカーサー連合軍最高司令官の特別宣言と連合軍司令部一般命令第1号に基づき、1946年1月19日に東京に設置された。設置の根拠は、ポツダム宣言第10条「連合国の捕虜を虐待した者を含むすべての戦争犯罪者に対し、厳重な処罰を下す」というものである。起訴と裁判を担当した判事と検事は、米国、英国、中国、ソ連、フランスなど11カ国から派遣された。戦犯は、戦争を企画・主導したA級、民間人虐殺など戦争法および慣習法に違反したB級、民間人や捕虜に対する拷問や殺害などを行ったC級に分類され、犯罪期間は、日本による満州侵略が本格化した1928年から1945年の太平洋戦争終結時点までと限定された。
しかし、東京裁判は肝心の昭和天皇を除外したことで、「未完の裁判」という評価を受けている。
1948年1月、東条英機は「天皇が軍部の伝言にしぶしぶ同意したことで開戦に至った」と証言したことにより、天皇の戦争責任は回避された。現在、韓国や中国などの周辺国で毎年問題視されている靖国神社には、1978年10月17日、東京裁判で絞首刑に処された7人と獄死した戦犯7人など、A級戦犯14人の位牌が安置された。その後、日本の政治家による靖国神社参拝は、戦犯を追悼する行為と何ら変わらないものと見なされるようになった。高市首相もまた、総務相在任時から終戦記念日や春・秋の例大祭のたびに靖国神社を参拝してきたが、首相就任後は参拝はしていないものの、供物の奉納は続けている。
日本の教科書問題と歴史歪曲の構造
1982年6月、日本の文部省が高校の歴史教科書の検定において「侵略」を「進出」に修正するよう指示した事実が明らかになり、歴史教科書問題が国際的に拡大した。この事実が報じられると、韓国や中国などの関係国は、日本が歴史的事実を歪曲していると強く反発した。同年8月26日、当時の宮澤喜一内閣官房長官は、「過去に日本の行為が韓国・中国を含むアジア諸国の国民に多大な苦痛と損害を与えたことを深く自覚し、このようなことを二度と繰り返してはならないという反省と決意に基づき、平和国家としての道を歩んできた」と述べ、学校教育や教科書検定においても当然その精神が尊重されるべきだと明らかにした。
続いて11月24日、日本の文部省は、韓国や中国など近隣のアジア諸国の立場を積極的に配慮するという、いわゆる「近隣諸国条項」を発表し、新たな検定基準として採用した。日本国内では、「近隣諸国条項」を撤廃し、教科書記載内容に関する外国からの干渉を排除するよう求める動きも続いた。2025年6月、右派系の参政党は「『近隣諸国条項』および中立性の確保に関する質疑」において同条項の廃止を要求したが、文部科学省は従来の立場を維持すると回答した。
一方、独島に関する記述も以前より増加・強化されている。日本の文部科学省は学習指導要領を改正し、独島の領有権に関する記述を強化するよう定めた。2017年、文部科学省は小・中学校の学習指導要領の改定において、独島と尖閣諸島(中国名:釣魚島)が「日本固有の領土」、「1905年の島根県への編入」、「韓国の不法占拠」および日本の平和的解決に向けた努力に関する記述を必ず含めるよう定めた。2018年の高等学校学習指導要領の改訂でも同様に、「地理探究」、「政治・経済」、「日本史探究」など、社会科の全科目で上記の内容を記述するよう定めた。日本において学習指導要領は、小・中・高等学校の授業および教科書執筆の指針であるだけでなく、法的拘束力も有する。
学習指導要領に準拠しない教科書は文部科学省の検定を通過できないため、すべての出版社はこれに従わなければならない。これにより、学習指導要領の改正以降、検定を通過した日本の小・中・高等学校の教科書には、独島が「竹島」として、日本固有の領土であるという記述が含まれることになった。このように、日本の教科書問題は依然として、国家主義的な歴史観と批判的認識との間に潜在的な葛藤を内包している。
朝成炭鉱の遺骨DNA鑑定と日韓協力の未来
去る1月、日本の奈良で開かれた日韓首脳会談で、日韓両国の首脳はDNA鑑定の推進に合意し、「朝成炭鉱の苦難を歴史に刻む会」など日韓市民連帯の持続的な努力により、遺骨発掘などで進展が見られた。今年5月19日、慶尚北道安東で開かれた日韓首脳会談直後の共同記者発表で、李在明大統領は「日本の長生炭鉱で発掘された遺骨のDNA鑑定も始まる」と明らかにし、「両国が過去の問題において、人道的な事案から協力していく、小さくとも非常に意味のある第一歩となるだろう」と評価した。これは、歴史問題が対立だけでなく、未来に向けた協力の起点となり得る可能性を示唆している。
安東で開かれた日韓首脳会談は、このような可能性を示す象徴的な場面であった。両国の首脳は、エネルギー安全保障、AI・宇宙・バイオ協力、地方消滅や高齢化問題など、未来志向の協力を幅広く議論する一方、朝成炭鉱の遺骨のDNA鑑定のような協力を模索し、安定した両国関係の姿を見せた。結局、真に未来志向的な日韓関係は、歴史的事実を共同で認識しつつ、協力の場を拡大していく中で発展していくものと見られる。