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2025年の農業現況と展望

 









チョ・チュンヒ北韓学(北朝鮮学)博士

(社) グッドファーマーズ本部長

 


2025年も半分が過ぎ7月に入った。上半期農業の現況によって今年の農業を展望すると、農業生産量と農家所得は持続して減少するものとみられる。稲、トウモロコシ、麦などの食糧作物生産量は前年に比べて相当程度減少するものと推定される。


今年の麦生産量を見ると、全般的に多くの地域で生産量が減少すると予測され、持続的に上昇する市場の穀物価格に全く影響を与えないであろう。それは様々な原因があるが、田植え作業が予定の日程よりも遅れおり、今年の穀物生産自体の見通しが明るくはない。

 

1. 2025年上半期の麦生産現況

 

北朝鮮の今年の穀物生産量において主要な比重を占める麦の収穫が進む中、6月のテレビ画面では、西海(黄海)の穀倉地帯である平安南道一帯の麦畑は黄金色に染まっていた。しかし実際に収穫してみると「外見とは異なり収穫量が昨年より減った」という反応が出てきた。作況が不振だった昨年に続き、今年も生産量が平年を下回っているということだ。





平安南道の農業関係者によると、平安南道農村経理委員会で非公開で発表された資料を通じて、今年の麦生産量が51,300トンだとしている。


その資料によると、平安南道の耕地面積は約26万9千平方メートルであり、そのうち麦の播種面積約2万7000平方メートル地域の小麦1袋当たりの生産量は平均1.9トン(最高2.3トン、最低1.5トン)であり、これは平安北道、黄海南道、黄海北道など他の地域の単位面積当たりの収穫量より高い数値である。


引き続き資料によれば、韓国の場合、ヘクタール当たりの小麦生産量は平均5.3トン、ヨーロッパの主要な小麦生産国は7~9トン、イギリスのある農場の最高収穫量はヘクタール当たり16トンだ。


平安南道を基準に全国の上半期の麦生産量を推定すれば次の通りである。全国の麦の播種面積15万9千の情報から両江道(小麦55.06%、大麦31.79%)と咸鏡北道(小麦15.5%)、慈江道(小麦、大麦16.44%)の比重を除いた約40%程度が平安南道、平安北道、黄海南道、黄海北道、江原道、咸鏡南道の一部地域で生産された上半期の面積である。



したがって、北朝鮮の上半期の小麦·大麦の生産量は(全国の麦の播種面積の40%に当たる6万3千6百個から1つ当たり1.9トンずつ生産)約12万840トンと推定できる。これは北朝鮮全体の住民(1人約500グラム消費)が約12日程度消費できる量だ。


現実的に上半期も小麦、大麦収穫が終わった今の時点でも、市場穀物価格は1kg当り米13,000ウォン、トウモロコシは4,500ウォンなど2023年の2倍に跳ね上がったが、持続的に増加している。これは上半期の小麦、大麦の生産量が少なすぎて、市場の穀物価格の上昇と食糧問題の解決に何の役にも立たなかったことを示している。


それでは、2025年上半期の麦生産量減少の原因はどこにあるのだろうか。主な原因は優良品種の不在、土壌栄養分の不足、気候環境にある。特に今年は、麦の枝が芽生える3月に気温が低く降雨量が不足し、茎の数が減り、麦一株から茎6~7本程度が出なければならないが、今年は3~4本水準で枝が少なく出ただめ、穂の数も減り、全体収穫量の減少につながったものと見られる。

 

2. 田植えの時期と穀物生産量の見通し

 

今年、北朝鮮の農村の全般的な地域で田植えは計画されいた時期よりも20日遅れた。北朝鮮当局が発表した資料を見ると、6月15日頃に基本面積の割合で田植えが終了されたと言うが、現実的には6月末ぐらいに終了されるものとみられる。


一般的に稲田植え時期と収穫量の間には密接な関係がある。適切な時期に苗を出してこそ、稲の生育が旺盛になり、収穫量が増え、遅れたり、または早まれば収穫量が減少することとなる。とても遅れて稲を植えれば、その分、稲の生育期間が短くなり、もみつきが十分に実っていないようになり、収穫量もまた減ってくる。


今年の田植え時期は気象条件、特に温度の影響を大きく受けたが、春の気温が下がった状態でビニールや防風材などが足りず、苗が冷害被害を受け、肥料や農薬などの栄養分が足りず、苗の生育が異常に進むことなどにその原因がある。


一般的に田植えの適期を前後に10日程度差が出ると、平均20%程度の収穫減少が予想される。したがって、田植えの時期が遅れているというだけで、約40%程度と評価できる。


北朝鮮労働党が全国に総動員令を下し、人海戦術によって被害を克服しようと努力しているが、70年代によく使用された総動員の方法では農業生産量の増加を通じた食糧問題を絶対に解決できない。


下半期において安定的な栽培によって生産量の減少を防ぐためには、今からでも投資しすること、つまり残りの生育再生機に湿気が多いため、その防止のための排水路整備、窒素年上の施肥など生育および栽培管理を徹底しなければならない。


干ばつや豪雨、猛暑などの災害的な気候が続くような状況において、今までのように外部と協力して投資せず「充実性」などとし、人海戦術に依存し続け、肥料と農薬の不足で必要な栄養保障と雑草防除などをしなければ、より大きな収穫量減少につながり、多くの人を飢え死にする状態につながりかねない。 

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