
北朝鮮人権への無関心が独裁者の傲慢を招きかねない
海外の北朝鮮住民も涙を流しながら聞いた呉俊(オ·ジュン)大使の国連演説

呉俊(オ·ジュン)元国連大使
「北朝鮮住民は関係ない人々ではありません」
「国際社会が北朝鮮の人権に無関心で、持続的な圧力をかけなければ、北朝鮮の独裁者は勝手にしてもいいと考え、住民の弾圧と人権侵害を行うでしょう。」
11日、ソウル麻浦区のセーブチルドレン事務所で会った呉俊(オ·ジュン)元国連大使は、「持続的な対北朝鮮人権圧迫が、北朝鮮当局に『国際社会がいつも私たちを見ているんだな』という覚醒効果を与える」とし、このように述べた。

国連人権理事会/連合ニュース
呉元大使は10年前、国連駐在韓国大使を務めていた当時、北朝鮮の人権問題で全世界を感動させた名演説で有名だ。海外で彼の演説にユーチューブで接し、感動を受けて脱北を決心したという事例があるほどだ。現役軍人出身でロシアに派遣され勤務していた北朝鮮青年は「韓国人にとって北朝鮮住民は関係ない人々ではない」という呉元大使の国連演説を聞いて涙を流したと話した。

2014年12月、呉俊(オ·ジュン)国連大使が国連安保理で演説している。/聯合ニュース
呉元国連大使は在国連韓国代表部次席大使、大使、国連経済社会理事会議長など国連代表部勤務だけで4回歴任、38年間外交官として勤務し、多国間外交専門家として活躍した。現在、セーブ·ザ·チルドレンの理事長を務めている。セーブ·ザ·チルドレンは人種、宗教、政治的理念を越えて児童権利実現のために活動する国際救護開発NGOだ。
呉元大使は国連大使として活動していた10年前の当時を回想し、「初めて国連で北朝鮮人権報告書が採択されたのは、分断の歴史において特別な意味を持つ事件だった」と述べた。彼は「国連安全保障理事会はもともと平和と安全など安保に関する問題を扱う機構だが、人権問題も非常に深刻ならば平和と安保にも脅威になりうるために扱わなければならないという共感ができ、史上初めて北朝鮮人権問題が国連安保理に上程された」と話した。
「北朝鮮人権問題解決のための国際的な人権圧迫に私たちも参加しなければならない」と述べた。
国際社会の対北朝鮮制裁と関連して彼は「累積効果」を強調した。北朝鮮が制裁初期には内部資源の動員と中国、ロシアの支援でなんとか持ちこたえるだろうが、「ラクダの背中に藁を積み続けることになれば累積した圧力で崩れる」ということわざのように、北朝鮮も制裁が継続して累積する場合、耐えられず崩れるだろう」と話した。彼は「北朝鮮が現在持ちこたえているということは何もないという意味ではない」とし、「最近、海外滞在の北朝鮮エリートたちの脱北が増加したこともそのような脈絡で見なければならない」と述べた。
米国大統領選挙と関連して「トランプ大統領が再び大統領になれば北朝鮮と接触を強化する可能性が高い」とし、「ハリスが大統領になればバイデンの対北朝鮮政策をそのまま受け継ぐだろう」と話した。トランプが金正恩に会うこと自体は象徴的な意味があるが、非核化をめぐる変化がどのように実現するかは見守らなければならないと述べた。 米大統領が北朝鮮指導者に韓国で直接会っても、北朝鮮の核のような実際の安保面で劇的な変化は起こらないということをすでに経験しているため、それほど憂慮する状況ではないということだ。
「北朝鮮住民は関係ない人々ではない」という表現が出た背景について、「分断が80年以上長期化し、南北が1991年の同時国連加盟後、2つの加盟国として活動し、韓民族であり一つの国家だったことを記憶する人がますますいなくなる状況を憂慮して投げかけたメッセージだ」と話した。
呉元大使は「北朝鮮の人々は関係ない人々ではない」という表現が国連加盟国だけでなく韓国の若い世代、北朝鮮の若い世代も共感するということに驚くべきこと」と話した。
呉元大使は「われわれが同じ民族のような血筋という絆をある程度維持してこそ、結局のところ北朝鮮の核問題も解決され、南北が協力して対話し、統一に近づくことができるだろう」と述べた。
韓日関係について「文在寅政府から尹錫悦政府に移行し、韓日関係改善の扉を開いた」とし「韓日関係が韓米日3国間の協力という脈絡でも意味を持つが、韓日関係は歴史的な問題があるため、そのような歴史的な問題をうまく扱っていき、安保協力と経済関係もよく発展させていかなければならない」と述べた。
呉元大使は「尹錫悦政府に入って日本との関係改善には間違いなく成果があるが、韓日間の歴史的問題まで解消されたわけではないため、韓日間の歴史的問題という負担の中でも安保と経済的な協力は継続強化されなければならないという方向は正しいと思う」と話した。